松屋が経営するとんかつ店「松のや」が、期間限定で「ごちそうハンバーグ定食」なるものを提供しています。
公式の宣伝文はコチラ。
2019年、最後の新メニューはごちそうメニュー!
見た目はまるでメンチカツ?パン粉をまとった、松のやならではのハンバーグ定食
肉汁溢れて笑顔も溢れる嬉しい冬の逸品
パン粉をまとっとハンバーグだそうです。上の文でも「メンチカツ?」と言っているくらいですが、どうもメンチカツではないらしい。
いや、ちょっと待って、ハンバーグに衣をつけたらメンチカツじゃないの??
実際、「ハンバーグ メンチカツ 違い」で、ちょっとググってみても、『衣で包んだ以外は一緒』という話ばかり。いや、そうでしょう。そうだと思う。
松のやさん、何が違うんですかね?
松のや
ごちそうハンバーグ定食(マッシュルームソース) 750円
ということで、早速買って来ました。
ちょっと写真が凄く中途半端なのは許して頂きたい。お持ち帰りしてすぐに動画を撮ることに夢中になってたら、写真を撮るの忘れてました。もう自分にがっかりだよ!
そのぶん、動画ではしっかり撮ってますので、お時間のある方はぜひ動画をご覧ください。後半にリンクを貼っておきます。
この記事は、基本、文章メインで書いていきます。
で、本当にメンチカツじゃないのかを確かめるには、まず本物のメンチカツの味をしっかり覚えておかなければならない、ということで、スーパーでメンチカツを買って来ました。
一口食べると、嗚呼、メンチカツ。
ソースも何もつけなくても、肉にしっかり味がついており、そのまま食べても美味しい。サクサク衣の食感も心地よくて、おやつ感覚で2〜3個いけちゃいますわ。
そうそう、これがメンチカツですよ。この美味しさですよ。
うん、よし、メンチカツの事はしっかり思い出した。
さぁ、松のやさん、あなたのメニューは一体何が違うというんだい?
満を持して、食べましたらば。
あっ......。
違う......。
メンチカツじゃない、これ......。
これは......
ハンバーグだ!!
あ、いや、もったいぶったわりに普通のコメントで申し訳ないのですが。
ちょっとね、なんといいますか、思ってたのと違った。メンチカツを食べた後だし、見た目もメンチカツっぽいから、松のやがなんだかんだ言っても、やっぱりメンチカツの亜種なのでは?という先入観を持って食べたのですが、実際食べてみると、ハンバーグだったわけで、思わず叫びたくなってしまったのです。
この肉の厚みとコリコリ食感や、肉汁が残っている感じとか、まさにハンバーグそのもの。衣で包んだからといって、メンチされた肉がメンチカツになるわけではなかった。感覚的には、はっきりと「ハンバーグを食べている感じ」がする!
なるほど、商品名が「ごちそうハンバーグ」ですからね。確かにハンバーグです、これ。
でもしかし、当然、次の疑問が湧いてくる。
「衣の存在意味は何??」
メンチカツの衣というのは、サクサクしていて、その食感が心地よいです。その食感を出すためにパン粉を使っているわけで。
でも、こいつの衣ときたらどうだ? サクサク感は一切なく、しっとりしています。目隠しして食べたら、その存在を認識できないレベル。
衣よ。君はサクサク感で存在をアピールしないと、いることすら分からないよ? なぜその個性を消してしまった?
そう考えながら、2口、3口と食べ進めていったらば、あることに気付きます。 それは、この料理は確かにハンバーグではあるのだけど、でも普通のハンバーグを食べてるのと何か違うぞ? と。 なんだろう、なにが違うんだろう? 肉のコリコリ食感はあるし、肉肉しさもあるし、肉汁も適度に入ってるし........あ、分かった。
焼いてある香ばしさがないかも?
ハンバーグといえば、表面をカリッと焼いて、肉汁などの旨味をしっかり閉じ込めて、且つ、焼いた時の香ばしさがあります。でも、このハンバーグには、そこまでの香ばしさがない。
でも、ないからといって美味しくないというわけではなく、これはこれで美味しい。なんだろう。特徴がひとつ消えたというのに、美味しさが損なわれないのは何故だろう。
たぶん、全体がマイルドだからだ。
焼いて香ばしいハンバーグというのは、ハンバーグそれ自体の美味しさを強調していて、何も味付けしなくてもハンバーグだけで美味しさを持っています。
でもこのハンバーグは、そうではなく、マッシュルールソースがたっぷりと全体にかけられていて、ハンバーグ単体ではなく、ソースとハンバーグの合わせ技によって全体として美味しく仕上げてあります。
そして、その2つを繋ぐために重要な役割を担っているのが.........衣!
このハンバーグの衣は、一見すると見た目的にもあるのかどうか分からないですが、よく見てみると確かにしっかりした衣がハンバーグを包んでいます。そして、たっぷりのマッシュルームソースが染み込んでしっとりした衣が、ハンバーグにぴったりとくっつき、箸で持ち上げてもソースがハンバーグから垂れ落ちるのを防いでいて、常に2つが合わせった状態を維持できています。
あぁ、そうか.......衣.......自分は黒子に徹したということか。ハンバーグとマッシュルームソースという強烈な個性を融合させるために、間を取り持つ役割をしてたのか。
なんかとても納得しました。この料理が何故に美味しいのか。 これだけたっぷりのソースがハンバーグの上にかけられていて、そのほとんどがこぼれずに留まっているのは、衣がしっかり仕事をしているからなんですよね。素晴らしい。
そして、食べ終わる頃には、この料理は、ハンバーグでも、メンチカツでもなく、また別のひとつの料理だとしっかり認めている自分がいました。
うん、別の食べ物ですよ、これ。
この料理の写真だけを見て、「ただのメンチカツでしょ?」と思ったあなた。
食べれば、それが誤解であることが分かります。
そして、「ただのデミグラスハンバーグでしょ?」と思ったあなた。
食べれば、ただのハンバーグじゃないことが分かります。
このメニューを少しでも気になった人は、ハンバーグやメンチカツが好きな人に違いありません。そんな人であれば、納得できるメニューですので、まずは一度食べてみて頂きたい。
納得できる美味しさがあるメニューですよ!
動画もあります
店舗情報
店名 | 松のや すすきの店 |
住所 | 札幌市中央区南4条西3-1-1 第3グリーンビル 1F |
地図 | |
営業時間 | 24時間営業 |
定休日 | 無休 |
駐車場 | なし |